ADHD・ASDの妻とカサンドラな自分

2021-11-28

本ブログでアクセスが多い記事の 1 つに ADHD の妻の WAIS-IV の結果が返ってきた というのがあります。

WAIS について調べている人がこの記事を読んでいるみたいです。

ということで、その後の妻と自分について書いていこうと思います。


妻は引き続きインチュニブを服用しています、

本人は「ADHD が少し良くなった」と言っていますが、自分からすると『別に変わらん』といった印象です。


インチュニブを服用して改善が見られた症状は以下のとおりです。

  • 忘れ物が減った
  • 鍵の閉め忘れが減った

ただしこれらはインチュニブのおかげで改善されたかどうかは怪しいです。

Trello と Alexa のアラームを使い始めたことのほうが大きいような気はしています。


インチュニブを服用しても改善が見られない症状は以下のとおりです。

  • 洗面所でドライヤーを使った後コンセントカバーが閉められない
  • 集合時間に遅刻する
  • 犬と遊んだ後のおもちゃが片付けられない
  • 端末を繋いでいない充電ケーブルをしまえない
  • 気分の上がり下がりが激しくなった(とくに下がり)

このうち【洗面所でドライヤーを使った後コンセントカバーが閉められない】については最近結構激しめの言い争いになりました。

やはり開けっ放しや散らかしっぱなしが嫌いな自分にとって、コンセントカバーが開けっ放しなのはどうしても許せないポイントでして。

最近コンセントカバーを 3 回連続で開けっ放しにされた際はさすがに我慢できなくなり、コンセントカバーをガムテープで閉じてしまいました。

すると本人はあろうことか黙ってガムテープを破ってドライヤーを使い始める始末、流石にこの行為には我慢できず、いい加減にしろよと。

結局 2 時間ほど言い争った結果、コンセントカバーはガムテープで塞ぎ、別のコンセントから延長ケーブルを使う方向でいったん決着がつきました。(妻は納得がいっていなかったみたいですが…)


で、何が悲しいって、延長ケーブルを使う案を考えたのは自分だったのですが、てっきり感謝されると思っていまして。

『確かにこれならコンセントカバーが開けっ放しになることはないね!』と称賛の 1 つでも言われると思っていたら、現実はそううまくいかず。

自室にこもって大暴れに大声で寄生を上げる始末、隣人から怒られる、頼むからやめてくれよと。

どうやら本人としては「コンセントカバーの開けっ放しの何が悪いのかわからない」という意見みたいでして、確かにそういう考え方もあるよなと、妙に納得してしまいました。

とはいえ「ドアは開けたら閉める」「道具を使ったらしまう」「床にものを置かない」が心情な自分としては、「いや、流石にその考え方はおかしいよ」と。

もちろん本人も開けっ放しが良いことだと思っているわけではないことくらいわかります、ADHD だから閉められない、ただそれだけの話。

これが自室ならもう好きにしてもらって構わないですが(実際妻の自室はかなり汚い)、リビングと洗面所は共用部なわけで、やっぱりちゃんとしてほしい。

ということでワーワー言い争ったのですが、まぁ今後もこういったことは頻発するんだろうなぁと。


言い争いになった中で改めて思ったことの 1 つに『自分は ADHD の人の配偶者としては性格が合っていない』ということです。

「ドアは開けたら閉める」「道具を使ったらしまう」「床にものを置かない」って、ADHD の人からすれば苦痛で仕方がないと思うんですよ。

つまり、こういった心情を曲げられない自分は妻からしてみれば嫌な人間だろうなぁと、ここ最近とくに感じていまして。

結局 ADHD であろうとなかろうと、互いの価値観がズレているだけの話でしかないと思っていて。

自分はきちっとしたい、妻はいい加減でいい、価値観の摩擦が解消できないなら別れるしかないのでは?という結論に至ることは、至極まっとうなことではないかなと。


とはいえ妻はどうしても別れたくないとのことで、じゃあどうしようかと色々と考えた結果、それなら別居ならどうかと思い始めた次第です。

近くに住んで、仕事と飯はどちらかの家で済ませて、他は各々の家で済ませれば良いじゃないかと。

妻の家は好きなだけ散らかせば良いし、好きなだけドアを開けっ放しにすれば良いし、好きなだけコンセントカバーを開けっ放しにすれば良い。

そもそもうちは互いに別の寝室で寝ているわけで、ドアを 1 枚隔てただけで何も変わらんでしょと。

これは我ながらナイスアイデアだと提案してみたところ、離婚よりはマシだけどやっぱり嫌だと、わがまますぎる。


結局妻が自分に求めていることは単純明快で『コンセントカバーが開けっ放しでも気にするな』ってことなわけで。

でもこれを認めてしまうとコンセントカバーで留まらなくなってしまいます、ドアが開けっぱでも良し、ものが床に置かれていても良し、ケーブルが出しっぱなしでも良し。

でもやっぱりこれらのことを許容することは人間として普通ではないわけで、そもそもコンセントカバーが開けっ放しな状態は、それは自分としてはどーしても認められないんですよね。

価値観がズレているのはしょうがないし、ADHD と ASD は治らないわけで、じゃあ前向きに進んでいくしかないと思うんですよね。

コンセントカバーを閉められないなら開けなければ良い、価値観が揃わないなら揃えなければ良い、夫婦喧嘩が頻発するなら夫婦関係を解消すれば良い。

前向きですごく良い考え方だと思うんですが、なぜか納得してくれない妻、そこが人間のおもしろいところなんでしょうね。