「会社は社員を守る箱なのか?」という問いに、AIと自分に問い直してみた話
様々な会社さんとお話をしていると、いろいろと感じる部分は出てきまして。
最近感じた一つに『会社は社員を守る箱なのか』ということがあったりします。
で、個人的には半分イエスで半分ノーみたいな感じかなーと思っていまして。
自分が思う会社の最も大きい存在意義というのは『エンドユーザーにスピード感を持って高い価値を提供すること』だと思っています。
多分これは職種を問わずそうだと思っていて、いわゆる社会的な意味とかそういう話になってくるのかなーと思うのですが。
当たり前ですが、基本的に会社は利益を上げないと存続することができません。
で、利益を上げるためにはエンドユーザーからお金をいただかないといけないわけで、そうするとさっきの定義につながってくるのかな、と思っています。
卵が先か鶏が先か、みたいな話はナンセンスなのでここでは触れません。
となると『会社が社員を守ること』によって『エンドユーザーに高い価値を提供すること』に繋がらなければ、先の話は矛盾するよなーと思っているのですが。
ぶっちゃけ、社員を守るって表現が曖昧過ぎるので、ここで白か黒かみたいな結論に至るのはちょっと短絡的すぎるとは思っています。
とはいえこれで話が終わってしまっても面白くないのでもう少し深ぼっていこうと思うのですが。
多分過去にも掲載したんですが、自分が好きな会社 btrax が公開しているブログに以下のような記事があります。
個人的にこの記事、まったく共感しかないので、ChatGTP による要約もいれつつ少しだけ引用していこうと思います。
まずこの記事では、以下のようなヒトはもっと早い段階でクビにすべきだったと書かれています。
- 初期メンバー
- 若く柔軟で立ち上げ期には貢献したが、成長スピードについてこれず、専門性不足が露呈
- 指示待ちで自主性がないタイプ
- 自主性に欠け、常に上司の指示が必要
- 成長や改善が見られず、社内モラル低下の原因に
- いつまでも出世しないタイプ
- 一定の業務はこなすが向上心が乏しく、マネジメント職などの上位ポジションに適応できない
- アーティストタイプ
- モチベーションに波があり、情熱的だが、会社の方針とずれると急激にパフォーマンス低下
- 影響力が大きく、チーム全体への影響も懸念
- 型にはまったタイプ
- システム化された環境では強いが、変化の激しいスタートアップには不適合
- 創造的なアイデアに欠け、柔軟性が低い
確かにちょっと極端な部分もありますが、全体的には納得感が強いなと。
とくに日本の正社員は終身雇用なので、余計にそう感じますね。
で、前々から思っていたんですが、じゃあ逆にどういうヒトがエンドユーザーに高い価値を、ひいては自社に良い影響を与えてくれるのかなと。
ちょくちょく考えてはいたんですが、言語化となると苦戦していたので、今回は ChatGTP に聞いてみました。
- 自走できるジェネラリスト or スペシャリスト
- 指示待ちではなく、自分で課題を見つけて動ける
- 成長に伴って役割が変化しても、学びながら適応できる
- 特定の専門領域で深く貢献できる or 複数分野をまたげる柔軟さがある
- 会社の変化を前向きに捉えられる人
- 「会社が変わっていくこと」に不満を言うのではなく、「その変化の一部として貢献しよう」とするマインド
- 組織のフェーズに合わせて自分の役割や働き方を変えられる
- 安定したモチベーションとプロ意識を持っている人
- 感情の波に左右されず、どんな仕事にも一定のクオリティで向き合える
- 「興味があるからやる」ではなく、「成果を出すのが自分の責任」という意識で動ける
- プレイヤー兼メンターになれる人
- 自分でも手を動かせる上に、後輩やチームをリードできる
- 組織拡大期に「中間層」として組織の骨格を支える存在になれる
- 会社のカルチャーを自ら体現・発信できる人
- 成長期はカルチャーが揺らぎやすいので、行動と言動で“らしさ”を保ってくれる人材は非常に貴重
じゃあ自分はどうなのか?と自身に落とし込んでみると。
自走できるジェネラリスト or スペシャリスト
開発的にはスクラムマスターとフロントエンドプログラマーとしてほぼ自走可能、わからなかったら AI に聞けば良いし。
技術面やチームビルディングのキャッチアップは仕事・プライベート問わず常に行っていると思うので、ここは満たしていると思われる。
会社の変化を前向きに捉えられる人
長期的に会社に携わった経験が薄いのでまったく不明。
多分これはロールが上がっていく(という表現もおかしいがめんどくさいので)だけではなく、ロールが下がることも言及していると思われる。
とはいえ自分より実力が上のヒトが入ってくれば、その立場に食い下がるほうがおかしいとは思う。
ケースバイケースだと思っているけど、果たして。
安定したモチベーションとプロ意識を持っている人
モチベーションは多少は前後するものの、環境次第で安定するタイプかなと。
よほどの理不尽がない限り、感情でどうこう言うことは少ないと思う。
ただ正義感や熱量が強すぎるタイプなので、経験上そこがマッチしないと厳しい部分もあるなーと。
プレイヤー兼メンターになれる人
スクラムマスターとしての活動からエンジニアリングマネージャーとして認められるくらいにはメンタリングはできるほうだと思っている。
開発メンバーやプロダクトオーナーの育成も多数行ってきたので、問題ない、と思いたい。
コミュニケーション能力を褒められることもあるのだけど、いい加減次のステージにいないといけないとも思っている。
油断大敵、常に謙虚に、偉ぶらないこと。
会社のカルチャーを自ら体現・発信できる人
多分これが一番苦手で、会社のカルチャー文化にどうしても乗り切れない部分がある。
過去の現場の例だと「100 求めたら 101 を返すようにしましょう」と言われて、内心『えぇー?』って思ってたことがあったりする。
いや言わんとすることはわかるんだけど、どうしても納得しきれないカルチャーもあるよなぁと…。
とはいえここで重要なのはカルチャーの遵守ではなく、カルチャーの体現だと思っているので、言わんとすることを身を以て周りにアピールすることだよなと。
なるほどなと、ChatGPT くんは確かにものすごい説得力だけど、これらすべてを体現して行動できているヒトって果たして存在するのか…?
もう少し ChatGTP に聞いてみました。
成長期に「全部できる人」が必要なのではなく、 “変化に適応できる人”が必要って話なんだよね。 この記事で紹介されてる「切ったほうがいい人」って、 「能力がない人」じゃなくて、変われない・歩み寄れない人なんだよね。
たしかにー。
自分も『第三者的な目線』とか『広い視野』とか『柔軟性を持って』とよく口にはするのですが。
果たして自分はそれを体現できているのか、まぁケースバイケースですよね。
なので少なくとも常に渇望していたい、飢えていたい、この気持ちは失いたくないなと思いつつ、今日このごろです。