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向上心のベクトル

2025-03-27

精神的に向上心のないものは馬鹿だ、という K の言葉は大人になった今でも脳裏に深くこびりついている人は多いであろう。

みな自身ことがわかっているようでわかっていない、もちろんそれは自分のことも含め、毎日毎日大小さまざまなことに考えを巡らせる。

精神的に向上心のないものは馬鹿だというのは非常に簡潔で、ともすれば非常に耳の痛い言葉であり、さすれば向上心を持たねばと前を向いて歩き出すのはとても自然なことだと思われる。


一方、向上心というのは意外と誰しも持ち合わせているものでもなく、また向上心の向かう方向(ベクトル)が正しいのか間違っているのか、はたまたそれすら考えていないヒトもいるように見える。

個人的に、ベクトルというのもこれまた常日頃から意識することがとても大切なことだと思っていて、その方位磁石の向かう先を常に調整し続けなければ、気づかぬ内に罪のないヒトたちを傷つけてしまう恐れがある。

正しい方向を向いた向上心というのは、最終的に何かしらの良い成果に到れるかどうかはともかく、その過程で得られた経験は何事にも代えがたい宝物だ。

逆に間違った方向を向いた向上心というのは、最終的に欲しかったモノが手に入ったとしても、その過程で気づかぬ内に沢山のものを失っていたり、誰かの大切なものを奪っている恐れがある。

正しい方向を向くことが大切なのは言わずもがなだが、意外とその正しさというのはヒトによって方向がバラバラであり、ゆえに面白く、興味深く、そして非常に面倒くさいものだ。


今年 36 になる時分だが、最近は AI の発達とともにモノヅクリへのモチベーションを非常に高く保てており、良い方向に向上心を持って行けているのではないかなと感じる。

それゆえに、向上心を持たないもの、千差万別多種多様な言い訳をありとあらゆる手段を駆使して並べ立ててくる阿呆どもには本当に閉口する。

いつやるの?今でしょ、とこれまた至極シンプルかつわかりやすい言葉に感銘を受けるように、自分の生き方に言い訳を並べ立て始めたら本当におしまいだ。

もちろん正当性のある言い訳だってある、今から自分がプロ野球選手になって広島東洋カープに所属してチームを立て直したい気持ちは山々だが、ここはいちファンとして遠くから眺めておくのが丸いだろう。

ただいち人間として生を承り、日本で生まれ育った以上は、そこまで言い訳を並べ立てることはできないはずだ。

結局のところ程度の問題でしかなくて、その程度が低い人間は馬鹿なのだ、程度は可能な限り高いほうが良い。


他社の足を引っ張り、他社に責任をなすりつけ、自分の狭い殻に閉じこもる。

そんな愚者の生き方をよそ目に、日々精神的に向上心を持って生きていきたいなと思う、今日このごろです。

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