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続・ADHD・ASDとの付き合い方

2025-02-11

ここ 1 年ほどで、ADHD および ASD を持たれている方との付き合いが増えていまして。

離婚したら付き合いが増えるという、先日友人からも「ぴろさんはそういう人を惹きつける何かがあるのかもね?」とすら言われるようになってきました。

ADHD と ASD を一緒くたにするのはどうなのか?と思わなくもないですが、とはいえ自分の周りには両方ともに持ち合わせている方が多いので今回はあまり区別しません。


ADHD および ASD を持たれている方と少し関係性が深くなると、よく感じるようになることの 1 つに『煽りスキルの高さ』があります、

彼らは本当に人を煽ることに長けているなと、日々関心すらしてしまいます。

あまり具体例を上げる気にもならないのでここでは割愛してしまいますが。


もちろん彼らからすると、何もすべてがすべて煽りたくて煽っているわけではないように見えます。

関係性が浅いうちは心の内でグッと堪えていた言葉を、関係性が深くなるにつれて少しずつ放出してしまうようになっているだけなのかな、と。

ASD のため言ってはいけないラインがわからない、その発言によって相手がどれくらい傷つくのが、どういう言い方をすべきなのかわからない、おそらくそんな感じなのかなーと見て取れます。


一方で煽りたくて煽ってくる場面も往々にして存在するのでたちが悪い。

彼らはコミュニケーションスキルに関しては長けている部分もあるのですが、一方で強烈に劣っている部分があるのも事実です。

言わずもがな相手の気持ちを察する能力に関しては相当に劣っている。

そのため言葉の鋭さは鋭利な包丁のごとく尖っていて、そりゃもうブスブス刺されます、これが本当に辛い。


35 歳にもなり、そういった方との付き合いも 10 年近くなってきました。

そうするといくら自分でもアンガーマネジメントが少しずつできるようになってきて、カサンドラ症候群を乗り越えた先ってここなのかなとしみじみ感じます、辿り着いた先が正しいのかはわかりませんが。


話は変わりまして、1 つ前の記事に書きましたが、この前 Squeal さんとお会いしてきました。

で、実は Squeal さんは 2 年前にご結婚されていまして、おうちにお邪魔させていただいたときに奥さんとも少しだけお話させていただきました。

1 時間半くらいの本当に短い時間だったのですが、なんというか、それが本当に素敵な夫婦だったんですよね。


もちろん 1 時間半という短い時間ですし、表に出せない部分もあって当然なのですが。

それを踏まえても夫婦ともにリスペクトし合っており、『あぁ、今の自分に足りないモノってこれなんだな』と、強烈なインパクトが心に残りました。

その夫婦像を見たときに、こういう関係性を築ける人と結婚すべきであって、それが無理なら自分は 1 人で生きて死んで然るべきだなと、柄にもなく少し悟ってしまいました。


話を戻すと、つまり少なくとも自分には ADHD および ASD を持たれている方と、そういった関係性を作ることはできないよなーとしみじみ感じてしまったわけです。

別にこれは夫婦関係に限った話ではなく、仕事であってもプライベートであってもなんでも同じだと思っていまして。

リスペクトとは相手の気持ちを理解しようとするところから始まって、その上で言動や行動が乗っかってくるものなのかな?と、現時点での自分はそう考えています。


互いにリスペクトし合うということは、互いの弱点をフォローし合い、互いの長所を伸ばし合う関係性が成り立っており、つまりギブアンドテイクの関係性なのかな?とも思いつつ、自身の表現力の弱さが少し悔しいですが。

最近 ADHD および ASD を持たれている方から「ギブしたときにテイクを求めてはいけない」と指摘されたのですが。

テイクを求めることに対するニュアンスについては考える余地があると思いつつ、結局高慢な態度を取るな、ひいては自分だけが与える側だと思うなよ?ということかなーと思っています。


で、似たようなニュアンスのことを元妻からも指摘されたことがありまして。

それでも正直なところ、自身のギブが多すぎてテイクがあまりにも少ないなと強く感じるので、これって結局リスペクトし合う関係性にはなれない答えなのでは?と。

つまりここまで書けば、もうこれ以上明白なので省略しちゃいます。


以前『鈍感力』についてブログで私見を述べましたが、Squeal さんと話している際に『鈍感力』というワードを出されてハッとする場面もありました。

あらためて自分に足りていないのは『鈍感力』であって、多分これはもう一生手に入らないモノなんだろうなと。

となると、自然と ADHD および ASD を持たれている方との接し方も見えてくるような気がします。


リスペクトを持つということ、口にするのは容易ですが、精神に叩き込むのは並大抵のことではないのかなとしみじみ思います。

ここ 2, 3 年ほど、自身の成長のステップが見つかっていなかったのですが、『リスペクト』というワードからもう少し探っていこうと思っています。

そんなこんなで、最近も人間関係に疲れているよ、というお話でした。

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