常に誰かのモチベーターたれ
スクラムマスターやエンジニアリングマネージャーを務めているときに強く意識することの 1 つとして『常にメンバーのモチベーターであり続けたい』というのがあります。
モチベーター、つまり誰かのモチベーションの維持や向上などマネージメントコントロールを行うロールのことです。
スクラムマスターなんかはとくにモチベーターとしての役割が求められることは、言うまでもありません。
ところがどっこい現実では、他人のモチベーションを上げるどころか、維持するだけでも一苦労なわけで。
下げるのは簡単だと思います、身も蓋もないことや心無い言葉を投げかけたらあっという間です。
極論を言えば、その人をほっとくだけでもモチベーションって徐々に落ちていきます。
スクラムを経験したことがあるならわかるかもですが、スプリントに慣れてくると徐々に新鮮味やメリハリが薄れてくるなんてことは往々にして起きうることでしょう。
一旦スコープを会社や開発部門くらいに広げ経験を振り返ってみると、まぁいろいろと施策を打って出ているものです。
- 社員旅行
- LT 会
- 表彰
- 誕生日お祝い
- 全体会
- 1on1
- ウェルカムランチ
- リモートワーク
ぱっと思いついたものを書いてみましたが、挙げだしたらきりがないですね。
ただこういった施策の 1 つ 1 つって、合う人もいれば合わないヒトもやはりいるわけで、決して銀の弾丸ではないよなと。
むしろヒトによってはモチベーションが下がってしまうおそれすらあるので、おいそれと実行して良いものではないのかなぁとも思うわけです。
繰り返しになりますが、誰しもに効果がある施策なんてものは存在しないとは理解しつつ。
会社や開発部門などスコープが広いと、どうしてもマイノリティには目をつむって、大多数に効果があるであろう施策を打って出るのは当然なわけです。
が、これがチーム内の対個人となってくるとそうは問屋がおろしてくれません。
対チームとして見ることが許されるのは上位レイヤーの特権であり、ひとりひとりを個として認識し、各々に沿ったモチベーターである必要があると個人的には強く思います。
普段からモチベーターとして意識して行動しているヒトもいれば、意識せずともモチベーターになれているヒトもおり、逆も然りだとは思うのですが。
自分が対個人に対し、モチベーターとして行うアクションは以下のような感じです。
- 雑談
- 褒める
- Yes &
- 絵文字やスタンプの多用
- 多少砕けた言葉遣い
- オーバーリアクション
- 1on1
で、これってつまり陽キャになりきれと、そう言っているようなもんです、陽キャってモチベーターなんですよね。
自分は学生時代、陰キャグループの中の陽キャみたいな立ち位置だったので、比較的しっくりくるというか、得意なのかもしれません、自意識かもですが。
逆に陽キャになれなかったヒトや、陽キャを悪として見ているヒトであればあるほど、モチベーターになるというのはなかなかハードルが高いのかもですね…。
あくまで自分の考えですが、自身のモチベーションを維持できるほどセルフマネージメントが得意なヒトってほとんどいないと思っています。
自分は結構モチベーションの上がり下がりが激しいタイプなのですが、35 歳にして未だに何が要因で上下しているのか把握していないこともたくさんある気がしています。
とはいえ、チームで働くのであればみんながみんなのモチベーターであるに越したことはないと思っていまして。
あまり声を大にして言わないですが、いわゆる体育会系の陽キャのノリ、青春スポ根漫画くらいの熱さって、やっぱり必要だよなーと。
こういった気持ちの部分は、年齢とともにどうしても落ちていく部分もあるのかなーとも思いつつ、それでも熱い気持ちで仕事に望みたいなーと思う、今日このごろです。