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ボトルネックになっているヒトは絶対に自覚がないという話

2024-03-12

開発メンバーおよびスクラムマスターとしていくつかの現場を経験してきましたが。

開発や会社の運営に際し、ボトルネックになっているヒトは絶対に自覚がないよなーとちょくちょく思います。


たとえばスクラム開発の場合、最終的なボトルネックはステークホルダーであるケースがほとんどだと思っていまして。


開発の序盤〜中盤については開発メンバーやプロダクトオーナーがボトルネックになっていることが非常に多いです。

開発メンバーの場合、単純にスクラムの理解度が追いついていなかったり、技術面の経験が足りていなかったり、コミュニケーションが円滑に行われなかったり。

プロダクトオーナーの場合、同じくスクラムの理解度が追いついていなかったり、プロダクトの仕様を把握しきれていなかったり、タスクが多すぎて開発メンバーとのコミュニケーションが円滑に行われなかったり。

ただこういった課題感は、開発を進めるにあたって少しずつ解消されていくことは想像に難くありません。

そうなると、課題感の比重が少しずつステークホルダーに移っていくケースを何度も見てきました。


プロジェクトの円滑な進行において、なぜステークホルダーがボトルネックになってしまうのか。

多くのケースにおいて、CTO やそれに準ずるポジションの方がステークホルダーはなりがちですが。

そうすると比較的会社に所属している期間が長く、またある程度年齢を重ねている方が就かれるケースが多いです。

そうなってくると、以下のような要因でボトルネックになってしまうことが散見されるかなと。

  • ステークホルダーがスクラムを正しく理解していない
  • ステークホルダーが忙しすぎてスクラムチームとのコミュニケーションが円滑に行われていない
  • ステークホルダーがプロダクトに対する仕様を把握しておらず、的確なフィードバックが行えない
  • ステークホルダーのプライドが高く、自身がボトルネックになっている事実に向き合えない
  • ステークホルダーのプライドが高く、新たな技術や知識の習得を行えない

これらは結構由々しき事態でして、まぁあまり言及するほどのことでもないとは思いますが…。


人間、年齢やキャリアを重ねると、どうしても自分の考え方にこだわってしまいます。

自分も今や 34 歳、さまざまな現場でシニアプログラマーとして扱われるようになってきました。

ただどんなに会社に属している期間が長かろうと、どんなに大手の会社出身であろうと、良い技術力や良い人間性を持っているかどうかは本当に別の話だと思っていまして。

会社として進むべき方向はどうなっているのか、それを開発部門に提示できるのは、他でもなくステークホルダーでしかないわけで。

まぁ普通に考えて責任はめちゃくちゃ重いと思うんですが、果たしてその自覚を持ち合わせているステークホルダーがどれだけ存在するのか、いろいろと気になる部分ではあります。


最近とあるベンチャー起業の CTO の方とお話させていただく機会がありまして。

お話させていただいた結果、改めていろいろと思うところがあり、今の自分なりの意見を書いてみました。

自分も気づかないところでボトルネックになっているケースは多いんだろうなーと思いつつ、今後どのようにキャリアを積んでいけば良いのか。

本当に模索の毎日です。

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