チームビルディングとは
チームビルディングって難しいですよね。
34 歳にもなると、チームを引っ張る立場になることも増えてきまして。
そういったポジションを任されると考えるわけです、チームビルディングとはどのようにして行うべきなのかと。
で、個人的チームビルディング論について、結論から書いてしまうと。
チームビルディングとは、チームメンバーひとりひとりと向き合うことなのかなと、つくづく感じています。
チームとは、複数のメンバーが集まった総称なわけです。
で、今までたくさんの現場を経験してきた身としては、やはりチームビルディングが上手な人と下手な人とが分かれるなぁと思っていまして。
チームビルディングが下手な人って、チームをチームとして見ている気がするんですよね、なんかこうふわっと接してくる感じがあるというか。
マネージャーしかり CTO しかり CEO しかりステークホルダーしかりスクラムマスターしかり、別にロールはなんだって良いんですが。
とかく、チームに対してチームとして接してくる人って、関係性の構築がへったくそだなぁと思わざるを得ないのです。
なぜチームに対してチームとして接してくるのか。
いくつか理由はあると思うのですが、ぱっと思いつく理由としては、やっぱり手間のかからなさなのかなと。
一人ひとりに対してコミュニケーションを図るのと、チーム全体に対してコミュニケーションを図るのでは、後者のほうが圧倒的に楽なのは想像に難くないですよね。
でもコミュニケーションって、よくよく考えずともわかると思うのですが、全校集会における校長先生の話なんてまぁほとんどの人がなーんにも覚えてないわけで。
Google では 10 人以上のミーティングは禁止しているみたいな話を昔見かけた気がしますが、似たようなことだよなぁと。
たくさんの人に対して大切な何かを伝える必要があるのであれば、より一層コミュニケーションの密度を上げる必要があると思うわけです。
が、これがチームビルディングとなると一気にわからなくなっちゃう人が多いんですよね、個人的には不思議で仕方がないんですが。
スクラムのような開発手法を理解すれば『そんなの当たり前じゃん』の一言で一蹴されそうな話ですが、意外とどうして。
あとこれは日本人の性質なんでしょうけど、腹を割って話すことができる環境がないと、やっぱり良いチームは作れません。
自分は飲みニケーションやタバコミュニケーションについては比較的賛成派でして。
勘違いしてほしくないのは、酒や煙草を嗜むことが重要ということを言いたいわけではありません。
大事なことは、上下左右メンバー同士がきちんと思っていることを話せられる関係性を作ること、心理的安全性の確保が重要だということです。
近年はとくにセクハラだのパワハラだの取り出たされますが、自分は普段から結構ギリギリな発言をしている自覚もあります。
水曜どうでしょうでいうところの、腹を割って話せる関係性を作ること、チームビルディングにおいてここは切っても切り離せません。
意見が合わなければ殴り合いの喧嘩をすれば良いと思っています、そこに立場や年齢、学歴などは関係ありません。
こういう話をすると「でもチームで働くだけなのにプライベートのことなんて話す必要なくないですか?」と反論してくる人もいます。
でもプライベートの話 1 つできないチームと、プライベートの話がいくらでもできるチームって、経験上、単純に後者のほうが生産性が高いんですよね。
なのでプライベートの話なんてする必要がないみたいな意見を持つ人は、少なくとも自分のチームにはいりません、不要です。
結局のところ、雑談すらもろくにできないような人間って、単純にチームとして働くことに向いていないと思うので、他行ってどうぞって感じになっちゃいます。
またチームビルディングする側も、しっかりと腹を割って話すスタンスを持つこと、雑談をどんどん活発化させるコミュニケーションを行うことが重要かなーと強く思います。
結局のところ、チームビルディングって仲の良いチームを作ることなのかなーと、現時点の自分では一定結論に落ち着いています。
仲の良いチームを作ること、これが意外と難しい。
人間性然り技術面然り、世界と比べたら偉そうな態度を取ること自体恥ずかしいことだよなーと思いながら、調子になんかとてもじゃないけど乗れないですまじで。
さまざまなヒトと働く上で、良い人間関係は良い現場を生み出す、これはやはり間違いないのかなと思います。
そこで、良いチーム作りを行う上で押さえるべきポイントをいくつか書いていこうと思います。
マイナスを行う
このブログでは何度か書いてきましたが、基本的に日本人はマイナスが苦手です。
ヒトしかり技術しかり、合わないものや不要なものは切り捨てるという判断が非常に重要です。
たとえばスクラムであれば、どうしてもスクラムに向いているヒトと向いていないヒトがいます。
そういう場合、スクラムに向いていないヒトを無理やりスクラムで働かせる選択肢を取るのでなく、別の選択肢を取ることも重要です。
ただ、その際にマイナスを行うべきモノは何なのか、そこの判断を誤ってはいけません。
たとえば小学校でいじめが発生した場合、切り捨てるべきはいじめっこなのか、はたまたいじめられっ子なのか。
意外と判断って難しいよなーと。
当たり前を疑う
さまざまな現場を経験してきて感じることとして、それを当たり前のこととして扱ってはいけない、ということです。
マイナスを行うに関連する面もありますが、とかく現状を維持することに躍起になってはダメだということです。
ヒトは何度も判断ミスを行います、それはどれだけ経験をつもうとも、ミスするときはミスします。
そして立場が高くなればなるほど、1 つのミスによって会社に与えるインパクトが大きくなります。
でもミスはミスなのです、これはもう仕方がない、大事なのはそのミスに対する迅速かつ的確な対処なわけです。
会社で働く以上、その会社が潰れない限りそのミスはずーっと足を引っ張ってきます。
なのでしっかりとミスから目をそらさないこと、当たり前だと思っていることは本当に正しいのか?しっかりと自分を疑いましょう。
プラスを行うにはまずマイナスから
これも 1 つ目に加えてですが、意外と苦手なヒトが多い印象です。
たとえばマネージャー職とかに就くとわかるんですが、日々の仕事ってなかなか減らないんですよね、むしろ増えていく一方だったりします。
ヒトが増えればやることは増えますし、プロダクトが大きくなればやることは増えます。
これを繰り返していくと、どんどんチームを増やしてマネージャーを増やして対処していくと思うのですが、個人的にこれは悪手だと思っています。
チームを何度も再編することはあまり良いことではないというのはなんとなーく想像に難くないと思うのですが。
それに合わせてマネージャーを増やすというのもあまり良い手段ではないと思います。
そもそもマネージメントスキルを持っている人材なんてそうそう転がってないですし、育成だっておいそれとできるものではないと思います。
じゃあ本来はどうすべきなのか。
答えは至極簡単で、業務を増やす前に減らせば良いわけです。
たとえば不要な業務をやめるとか、自動化するとか、やりようはいくつかあると思うんですが。
そういった行動も行わずに業務量を増やすのは愚の骨頂です、人海戦術でなんとかなったらどこの現場も苦労しません。
ヒトなんて基本的には少ないほうが良いわけで、これは絶対です。
にもかかわらず「新しい風がー」とか言って安易にヒトを増やそうとするそのスタンスには、疑問しかわかないよなぁと。
ここ何ヶ月か、チームビルディングについて自分なりに考えてきたんですが。
自分はそこまでチームとして働くことが得意なタイプではなかったりします、複数人で働くよりは一人で働くほうが圧倒的に楽に感じるタイプです。
そんな中で複数人で働くということは、やはり難易度が高いなぁと、日々強く感じますね。
普段ならなるようになるで締めちゃうんですが、こればっかりはなるようにならんことも多く、まだまだ思慮の日々です。