マネージャーに昇格しました
去年の 12 月からフクロウラボという会社でフロントエンドプログラマーとして働いているのですが、今月からマネージャーに昇格しました。
新卒からプログラマーとして働いてきたので、プログラマーとしてのキャリアは 10 年は超えているのですが、マネージャーははじめての経験だったりします。
ということで、マネージャーなりたての自分なりにマネージャーとはかくあるべきか、書いていこうかなと思います。
まず今の現場におけるマネージャー業務とは、ざっくり以下のような感じです。
- チームメンバーの評価の実施
- チームメンバーの目標管理
- チームメンバーの勤怠管理
- チームメンバーとの 1on1 の実施
その上で個人的に大事だなーと思うことですが。
腰を低く、腹を割って話す
マネージャーに限らずですが、立場って上がれば上がるほど腰を低くすることが当たり前だと思っていまして。
チーム内のメンバーから問題や課題などのエスカレーションを上げてもらうためには、上が高圧的では絶対に無理だと思っています。
ということは、必然的に腰って低くなるよなと。
加えて悩み事などの相談をしてもらうためには、立場の高い人ほど弱みを見せていく必要があるよなと。
まぁ、ここらへんについては当たり前のことだと常々思いつつ行動しているつもりですが。
具体的に以下みたいなことを心がけると、チームメンバーも話しやすくなるのかなーと勝手に思っています。
- 相手を常に敬い、敬語を使用すること
- 話し手に回らず、どちらかといえば聞き手に回ること
- メンバー 1 人 1 人と向き合うこと
モチベーターたれ
仕事において上下左右問わず、常に誰かのモチベーターである意識を持つことは非常に重要だと思っているのですが。
じゃあどうやったら誰かのモチベーターでいれるのか、そこまで考えて行動できる人ってそこまで多くないのかなーと思っています。
とくに自分はフロントエンドプログラマーなので、1 人でプロダクトをすべて開発することは絶対にできません。
ということは、たとえば同僚のフロントエンドプログラマー然りバックエンドプログラマー然り、彼らのモチベーションを高く持っていければ、単純に自分へのメリットが大きくなるわけです。
自分は常にメリットとデメリットを比較した上で、メリットが大きい選択肢を選ぶように行動しているつもりなので、どうやったら彼らのモチベーションが高く持っていけるか考えています。
じゃあ具体的にどうすれば他人のモチベーションを上げることができるのかというと、これは相手によって手法はさまざまです。
逆に立場が上の人間がモチベーションを下げるような態度や発言をしてくるとイヤですよね、自分はこういう人間は本当に最低だと思っています。
職場を辞める 1 番大きな要因って、個人的には人間関係の悪化だと思っているので、モチベーションを下げる人間とは本当に一緒に仕事をしたくないです。
裏を返せば、自分も常にそういう人間になっていないか、意識して行動することが大切だよなーと。
チームとして向き合わず、個人として向き合う
上に心がけることとして「メンバー 1 人 1 人と向き合うこと」と書いたのですが、これって意外と実践できているヒトって少ないよなーと思うことがちょくちょくあります。
立場が上の人間が、下にどれだけヒトを抱えていようとも、集団として認識することは良くないと思っていまして。
1 人 1 人を対個人として認識することが大切だと思っています。
仮に本人は対個人として認識していたとしても、受け手がどう感じるかが大切なわけで。
結局こういうところでうまいコミュニケーションが求められると思っています。
自分はやる気や才能があるヒトが好きなので、そういうヒトに対して熱量で返すようにしています。
「めちゃくちゃ期待してます!」とか「ずっと見てますよ!」とか、そういう声かけを果たして行うことができるかどうか、そういう話なのかなーと。
もちろんヒトによってやりようはいろいろとあると思いますが、自分がメンバーを対個人として見られていたら、1on1 などの機会が充実した時間になるんじゃないかなーと思います。
アメとムチを使う
自分はチームのメンバーからは結構怖がられている自覚があります。
それもそのはずで、たとえばメンバーがルールに反した行動を取ったり、誰かのモチベーションを下げるような行動を取ったら、結構キツく怒ります。
自分は昔から比較的上司や先輩から怒られることが多く、それによって成長できた部分が確実にあると思っているので、優しく甘やかすだけでは絶対にダメだと思っているのですが。
怒るというのもそんなに簡単なものではないです。
言葉遣いは最適か、感情任せになっていないか、視野が狭い発言をしていないか、相手はどう思っているのか。
自分も相手も体力も気力も使いますし、当たり前ですが怒りたくなんかないわけです。
でも怒らなければいけないときもあるわけで、そこで普段から相手のことをどれだけ個人として向き合えているか、そういうところが生きてくるのかなーと思っています。
コードレビューなんかは今度は逆で、指摘ばかりするレビュアーは 2 流だと思っています。
別に自分が 1 流だと思ったことなんて本当に 1 度もないですが、レビューって良くないところを指摘するだけではないわけで。
メンバーが良いコードを書いたら褒めてあげることが大切です、これも言わずもがなだと思いますが。
文体は最適か、絵文字は最適か、ちゃんと相手に伝わっているか、そういうところまで心がけてあげることが大切です。
アメとムチ、メリとハリの出し分けをいざというときに発揮することが大切なのかなーと思います。
良いところは伸ばす、悪いとことはカイゼンする
やる気のあるメンバーって、年齢や立場関係なく、常に誰かからのフィードバックを求めています。
ということは、評価者であるマネージャーは、メンバーに対して最適なフィードバックを行う必要があるわけです。
自分は過去の経験上、あまりフィードバックらしいフィードバックを受けずにここまで来てしまった感があるので、どちらかといえば模索模索だったんですが。
みんながみんなそこまでのバイタリティを持っているとは思っていません、ケースバイケースだと思っています。
その上で、最近の風潮って悪いところを改善するのではなく、良いところを伸ばす風潮が強いのかなーと感じているのですが。
自分はあまりこの考えには賛成派ではなくて、良いところは伸ばすし、悪いところはカイゼンすべきだと思っています。
で、自分は結構メンバーに対してここが弱点だと思っていますと、あくまで個人的なエビデンスを込みで説明した上で、こういうカイゼンを期待していると伝えるようにしています。
繰り返しになりますが、対個人として全力で向き合っていれば、きっと相手も応えてくれるのかなーと。
そんな感じです、えらそうですね。
ただここ数年仕事でもプライベートでもずーっと努力を続けてきて、ヒトとして技術力と人間性の向上を常に意識してきた結果なのかなーと個人的には思っています。
とはいえマネージャーとしては 1 年生、若輩者として、これからたくさんの経験を積んで行きたいと思います。