成長のプロセス
プログラマーという職業に就いてはや 10 年ほど経つのですが。
どこの現場でもシニアエンジニアとして扱われることが増えて来ており、人材の育成に関わることがかなり増えてきました。
ということで、今回は育成からヒトの成長について、個人的な考えを書いていこうと思います。
プロ野球選手にせよプログラマーにせよ、ヒトには向き不向きというものがあると思っています。
最近誰かのツイートで目にしたのですが、とある国では、先生が生徒に対しその子に向いているモノと向いていないモノを伝えるといった教育制度?があるみたいでして。
それが良いことか悪いことかは別として、自分の向き不向きを知ることってめちゃくちゃ大事だよなーと。
ヒトの成長プロセスにおいて大きく関わって来る要因としては、以下の 2 つがあると思っています。
- 生まれついての才能
- 努力
まずそのヒトの親やその親など、血から遺伝する生まれついての才能は、成長においてまず間違いなく影響してきます。
率直に言ってしまえば、バカな両親からは賢い子供は生まれにくいですし、賢い両親からは賢い子供が生まれやすいということですね。
自分の中では当たり前のことだと思っているんですが、意外とこの事実から目を背けるヒトって多いですよね。
とはいえ才能を持って生まれたしても、その才能は伸ばしていかなければ宝の持ち腐れでしかないわけで。
その才能を伸ばす過程において、努力というものが必要になってきます。
極端なことを言えば、生まれてから一切の教育を受けずに育った子と、普通に教育を受けて育った子では、学力やその他さまざまな部分で差が出るのは当たり前だよなと。
これも言わずもがなだと思っているのですが、基本的には努力って続けないと、努力から紐づく何かしらは成長しません。
で、人生って誰においても一度きりしか経験することができないわけで、この人生で何かしら努力を続けることってすごく大切なことだと思っています。
その最たる例が子育てだと思っていて、子供を育てることに特化した能力があるかどうかはともかくとして、子供を育てる努力を続けることって大事だよなーと。
ところがこれがプログラマーレベルの話になってくると、意外とピンとこないヒトが多いよなーと感じることがちょくちょくありまして。
ぶっちゃけプログラマーに向いているヒト、向いていないヒトってはっきり分かれます。
これまでもたくさんのプログラマーと仕事をしてきましたが、飲み込みが早い人、遅い人、明確に分かれてきました。
またプログラマーとしての技術力を伸ばすには、プログラマーとしての努力を行う必要があると個人的には思っていまして。
フロントエンドプログラマーにせよ、バックエンドプログラマーにせよ、モノヅクリを数行わければ、やっぱり成長はしません。
これはもともとプログラマーとしての才能を持って生まれたかどうかは関係なく、プログラマーとして成長したいのであれば、やはり日々の努力が非常に重要だよなぁと。
ところが、日本の多くのプログラマーは努力を嫌うヒトが多い印象はありまして。
なんというか『努力せずともなんとかなる』と思っているヒトは多い気がします、これはあくまで自分の考えではありますが。
で、自分もそんなめちゃくちゃ努力をするタイプのヒトでもないので、あまり偉そうなことは言えないですが。
それでもなんというか、ただ口を開けて待っていたら勝手に食べ物が入ってくるほど優しい世界でもないよなと。
そんな状況でヒトを育成するというのは、まー大変です。
世の中いろんな考え方や性格のヒトが存在するわけで、全員が全員に同じプロセスで育成を行うことは、自分はナンセンスだと思っています。
個人個人に合った育成法を行うべきですし、個人個人に合ったコミュニケーションを図ることが重要なのかなと。
ただその上ではっきり言いたいのは、繰り返しになりますが、伸びるヒトは伸びるし伸びないヒトは伸びないです、これはもう間違いない事実かなと。
で、その上で伸びないヒトに教える時間というのはぶっちゃけムダです、チワワを育成したらホームランを打てるのかって話となんら変わりません。
一方で、伸びるヒトというのは、ほっといてもある程度は勝手に伸びていきます。
なので、要所要所でサポートをしてあげるくらいで、基本は遠目に眺めておくくらいで十分なのかなと。
プログラマーというのは、結構誰でもなれる職業だと思います。
男女差別も存在しない世界ですし、比較的ホワイトな企業が多く、リモートワークに対応した企業も多く、給与体系も決して悪くありません。
ただプログラマーになるのと、プログラマーとして成長できるかどうかはまったく別の話です。
今の日本ではプログラマーになって安心して努力を怠っているヒトがめちゃくちゃ多いです。
なのでほんの少し努力をすれば、結構あっという間に評価される世界だと思っています。
ただその一方で、プログラマーに向いているヒト、向いていないヒトは間違いなく分かれている世界でもあります。
そもそも日々の努力を怠るヒトには向いていない世界ですし、努力を苦と感じないタイプであったとしても、そもそもそのヒトがプログラマーに向いているかどうかは別の話なわけで。
プログラマーの育成って難しいよなーと感じる、今日このごろです。