『書かなくても良いよね?』と思ったら書こう
世の中テキストベースのコミュニケーションが発達してきましたが、コロナ禍においてさらにテキストベースのコミュニケーションが重要視されるようになってきました。
そんな中常日頃感じることに、テキストベースのコミュニケーションって難しい!というのがありまして。
口頭ベースのコミュニケーションですら難しいのに、テキストベースのコミュニケーションになってコミュニケーションの難易度ってさらに跳ね上がったと思うんですよね。
どこの会社でも大なり小なり問題って起きていると思うのですが、起きている問題の 9 割くらいって現場の人間による人為的なものだと思っています。
たとえば現場のエンジニアの技術レベルが要求に対して満たされていなかったり、たとえばバグを放置したままリリースしちゃったり、たとえば連携を密に取らなかったせいで互いの認識のズレで問題が生じたり。
さまざまな現場で働いてきた経験からすると、こういった問題って、多くの場合コミュニケーションがうまくいっていないから発生するのかなーと思っていまして。
逆に、コミュニケーションがうまくいっている現場は比較的問題が起きづらく、起きたとしても小規模であったり、迅速な解決に向きやすい印象があります。
過去 20 以上の現場で働いてきましたが、コミュニケーションがうまく回っていると感じた現場は体感としては 1 割ほどかなと。
では、なぜコミュニケーションがうまくいかないのか、そこに真っ向から考えている現場ってなかなかないと思っています。
おそらく上の人間はコミュニケーションがうまく回っていると勘違いしているのか、もしくは問題から目を逸らし続けているのか、はたまたそもそも問題として認識していないのか、めんどくさいのか。
上の人間の事情は知らないですが、コミュニケーションがうまく回らない原因の多くは、やはり上にあるのかなーと思います。
エンジニアの現場で言えば、リードエンジニア以上はすべて対象になりますし、後輩を持つ先輩社員以上はすべて対象になると思っています。
とはいえある程度努力している現場も見てきました。
たとえば 1 on 1 を組んだり、たとえば歓迎会を開いたり、たとえば毎日ミーティングを行って意見を集ったり。
とはいえこれらの施策を行ったところで、果たしてコミュニケーションの問題が解決されるのかといえば、間違いなくそんなことはないわけで。
コミュニケーションって結局のところ対ヒトなわけで、その人自体に問題がある場合、いくら施策を行ったところで何も解決はしないわけです。
ストレートに言っちゃうなら『この人は口が軽そうだから相談しづらい』とか『この人は威圧的だから何も言いたくない』とか、そういう話です。
当たり前のことなんですが、世の中下の人間は上の人間に対して意見を言うのってなかなか難しいです。
立場というものがある以上、それは仕方がないことであって、当たり前のことだと思います。
ましてや立場が異なるヒト同士、互いの本音をすべてぶちまけてしゃべるなどできるわけがありません。
とはいえ、自分は別に本音でしゃべりあうようにしなければいけないとか、そういうことを言うつもりはありません。
大切なのは、上の人間が下の人間に対してそのときどきにおいて必要な意見を発してもらうような雰囲気作りを行わなければいけないと、そう思っています。
ではどう振る舞えば良いのか。
昔であれば飲みニケーションといった、立場も関係なくなるような無礼講の場が設けられることにより、ある程度なんでも言い合える関係を作ることもできたかと思います。
とはいえ、テキストベースのコミュニケーションが主流の今ではなかなかそういったことも難しいわけで…。
たとえば分報の実施などは良いよなーと思っています。
上の人間が自身の分報に、業務に関係ないような日常的なことをつぶやくのは非常に効果的だと思っています。
また「つかれた」や「ねむい」など、業務に対してマイナスな印象づけるようなこともつぶやいちゃって全然構わないと思います。
疲れた時に疲れたと言えない現場って、個人的には良くないなーと強く思っていて。
プラスなことやポジティブなことしか言えないような雰囲気作りをすればするほど、負の側面から目をそらし続ける風潮ってできあがっていくと思っています。
みんなもっと仕事に関する愚痴を言うべきだよなーと、そういう雰囲気作りって大切だと、あくまで個人的に思っているだけですが。