YouTubeをはなれて

2020-01-29

毎日がっつり利用してるんですけどね、YouTube。

もっと言うなら、Premium 登録もしてるし、月額 1180 円はくそ高いけど、広告の表示されない快適さには抗えなかったよ…。

そういう話ではなくて、動画を公開する側の話。


Activ8 がかなりの赤字を垂れ流しているみたいでして。

キズナアイなど運営の Activ8 2019 年 8 月期決算は 6 億 7500 万円の最終赤字

それに対して投資家のやまもといちろう氏が YouTube にて考えを述べられていたので、そちらを見ていただけるとスムーズかと思います。

キズナアイ運営会社の Activ8、6 億 7500 万円の赤字の裏側を解説します。

で、今後 YouTube を利用したビジネスって、どう展開していくのかなーと、ちょっと考えてみました。


結論から書くと、YouTube を利用しない、新しいプラットフォームに分散していったりするのかな?と思っています。

各々の事業者ごとに動画配信プラットフォームを持つ時代が、もしかしたら来るのかなと。


動画配信サービスというと、YouTube を始めとして、メジャーどころのニコニコ動画やビリビリ動画、ちょっとマイナーどころでいうと Vimeo や、昔は zoome なんていうのもありました。

アダルト界隈だと、xvideos や pornohub、fc2 ビデオなど、際限なく存在していたりします。

また、動画配信を目的としたサービスではないですが、動画素材配布サイトなども PIXTA とか iStock とか VideoBlocks とか、結構際限なくあるんですよね。

で、プログラマの観点から言うと、こういった動画サイトって、制作自体はぜーんぜん難しくないです、すぐ作れちゃいます。

動画素材をサーバーにアップロードして、それをサイトに埋め込めばすぐに完成します。

にも関わらず、一般的な動画の公開が YouTube に偏っているのは、他でもなく、お金になるからに過ぎないんですよね。


10 年ほど前の日本では、海外の方向性と異なり、ニコニコ動画の一強状態が存在していました。

それがここ 10 年で YouTube に完全にとって食われたのは、動画を公開することによってマネタイズが可能になったからです。

マネタイズが可能になったことにより、いわゆる Youtuber と呼ばれる職業がうまれ、一獲千金も夢ではない状況ができました。

一般的には 1 再生につき 0.3 円ほどの収益が発生するとのことで、動画の再生時に視聴される広告によるマネタイズを中心とし、案件動画やイベント、グッズなどにも展開していっています。

一方、動画の公開によるマネタイズの手法を導入できず、いつまでもレガシーな思考を持つニコニコ動画が勝てるわけがなかったんですよね。


そんな動画配信サービスでは一強状態の YouTube ですが、昨年あたりから少しずつ陰りが見えてきています。

そんな陰りの一つが、子供向けコンテンツの対策で、子供向けの動画には広告がつけれなくなりました。

つまり逆を返せば、子供向けの動画で収益を上げていた YouTube は、その日を堺に動画広告による収益が 0 になったわけです。

また、softalk などのボイスロイドを利用した動画から広告を没収するといったことも発生しました。

これは今は元に戻り、広告がまたつけられるようになっているみたいですが、YouTube の運営の一言で何の前触れもなく収益が没収される状況というのは、穏やかではありません。

また上の記事にも書いてある通り、Activ8 を始めとした、YouTuber 及び vTuber を運営する事業者の利益が上がっていない現状もあります。

これは単純にマネタイズがうまくいっていないだけで、いわゆる最近のベンチャー企業によくある、マネタイズのやり方は見えてないけどとりあえず起業したろ!の典型的な例なのかなと。

ただどんな理由にせよ、利益の多くの部分を YouTube のルールに依存してしまっている状況というのは、上記の件から分かる通り、不安定な操業だよなぁと。


となってくると、当然誰しも考えると思うのです「YouTube に依存せずにマネタイズを行いたい」と。

YouTube というのは、それ自体は決して強い実態を持っていません、せいぜいチャンネル登録者がいるくらいです。

動画を公開する側からすれば、マネタイズさえできれば YouTube にこだわる理由なんてないはずなんですよね、ニコニコ動画から YouTube に移動したことがそれを物語っているかなと。

で、YouTube での活動が居心地悪くなってくれば、また同じようなことが起きると思っているのですが。

ただ一方で、お手軽な動画配信サービスが成長していないのも事実であって、独占された市場となっています。

となると、各事業者ごとに動画配信プラットフォームを持って、動画を公開する、視聴者をうまいこと誘導できれば、より安定したマネタイズが可能になるんじゃないかなーと。


ただその一方で、現時点で明白な問題もいくつかあります。

一番大きい問題と思われるのがサーバーの維持費で、最近の動画はどれも高解像度なため、ファイルの容量が大きく、これを何百本何千本と抱えられるデータベースが必要です。

また、動画視聴に際し、同時に何万ものアクセスが一気に集中するため、ネット回線の維持など、インフラ周りも強く作らねばならず、これまた多額の資金がかかります。

実際に、ニコニコ動画は資金の使い方がめちゃくちゃ下手くそで、こういったところにお金をかけず、大変苦戦しているように見受けられます。

ただ、各事業者ごとにプラットフォームを持つ以上、YouTube やニコニコ動画ほどの強度は求められないのかなと思われます。


上にも書きましたが、動画を公開する人が YouTube にこだわる理由はマネタイズが可能であるからに他ならなくて、人さえ集まってしまえば、プラットフォームにこだわる理由ってないんですよね。

よって、今後もし YouTube 側で大きな不手際などが続いた際は、意外とあっさり新しいプラットフォームが生まれるんじゃないかなーと、そんな気がしています。

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